なぜPageSpeed Insightsが存在しているのか?

クローラビリティ
うさぎと亀

Webページの表示時間は当たり前のことですが、早い方が良いでしょう。表示するまでの待ち時間はイライラするだけです。通信状況が悪い時も軽いページの方が早く表示できます。従量制のパケット通信なら費用負担も変わります。ユーザー観点から考えると速度の改善は当然すべきです。

だからPageSpeed Insightsは存在しているとも言えるでしょう。しかしPageSpeed Insights対策に取り組んでいるとGoogleは自身の負荷を軽減したいのだろうと伺える部分が多いです。

画像でエラー

ご覧のようにたった一つのマイナスで55点の減点です。PageSpeed Insightsでは最適化されていない画像に対してのマイナス点は非常に高いです。当然Googleにとって画像の容量がかなりクローラーへの負荷が高いのでしょう。
Googleの立場としてはクローラーの負荷を軽減したいでしょう。そのためにはサーバーの応答時間が早い、そして読み込むデータ量は少ない方が望ましいです。

いま世の中で新しいWebページはどんどん増加しています。
Googleは古い情報に加えてWeb上の新しい情報を蓄積しています。そしてGoogleのクローラーはHTMLを解析しているだけではなく、Javascriptの実行やCSSの適用も行っています。

そしてクローラーは新しいWebページだけではなく、収集済みのページにもアクセスします。変更があれば情報を上書きします。変更はいつあるかわかりません。そのために日に一度なのか、週に一度なのか、クローラーは来訪を繰り返します。考えれば考えるほどクローラーが収集している情報量は想像もつきません。

PageSpeed Insightsで100点を取る必要はあるのか? 確かに速度は速くなりクローラー負荷は軽減できるでしょう。その代わりにサーバー負荷が増えます。そのため一部レンタルサーバーでは利用できません。

サーバー負荷の増加はユーザーへも影響があります。クローラーのことだけを考えるのではなく、何を選び何を捨てるのかが大切だと考えます。

西部俊宏
執筆者:西部俊宏
株式会社Webの間代表取締役。上場企業でのSEOやWebサイト構築実績多数。ECサイトのカスタマイズ経験も多数あり。
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