ECサイトに集客するためには? 3つの方法をまとめて解説!!(1/2)
ECECサイトをせっかく作っても、そのまま放置していてはユーザーは集まりません。売上をあげるためにはECサイトにさまざまな方法で集客する必要があります。
ECサイトは大きく分けて「モール型」と「自社サイト型」の2種類に分類できます。このうち、楽天市場やAmazonなどのモール型ECサイトに出店する場合は、サイト自体に顧客がついているため集客力がもともと高く、モール内の出展者向けサービスとして広告が設定されています。予算は必要ですが自社サイト型より集客しやすいです。
一方で、自社サイト型はまずはお客様に認知してもらう必要があるため、集客のために各自が方法を考える必要があります。そこで今回は、自社サイト型ECサイトの集客方法について詳しく紹介します。
集客方法は無料? 有料? 方法をまとめて紹介
自社ECサイトでの集客方法は、自社で実施すれば無料で実施できる(※人件費などは除外)SEO対策やSNSを活用した集客と、コストをかけて取り組む広告出稿の3種類があります。
SEO(Search Engine Optimization)対策は、検索エンジンの上位に表示されるよう、ページを最適化することです。SNSを使った集客は、各SNSの無料アカウントを作成し、商品やサービスについて投稿することでアピールする方法です。広告出稿は文字通り広告を出稿する方法で、ECサイトの場合はWEB広告がメインで、リスティング広告、ディスプレイ広告、アフィリエイト広告、動画広告、SNS広告などがあります。
SEO対策で検索エンジンからの流入を増やす
それでは集客方法を1つずつ深掘りしていきましょう。まずは自社ECサイトでの集客に取り組むうえで必須となるSEO対策です。「検索エンジンの最適化」のことですが、GoogleやYahoo!で検索すると表示される検索画面において、自社サイトをなるべく上位に表示するため、サイトの仕組みやキーワードを整える取り組みです。
各検索エンジンは独自のアルゴリズムに基づき、上位に表示するサイトを決めています。検索エンジンに正しく評価されるためには、このアルゴリズムに則りサイトの構成やHTMLタグを最適化し、検索されやすいキーワードを設定し、うまくコンテンツ内に入れ込むことが必要となります。
ちなみに、ECサイトの作成をベンダーに依頼した場合、SEO対策を実施してくれる会社もあるので、制作時からある程度視野に入れておくことをおすすめします。
また、手間はかかりますがECサイトとは別にサテライトブログを立ち上げ、商品に関するテーマ記事を掲載するのも一つの手段として有効です。
このほか、セキュリティ対策でもあるSSL(Secure Sockets Layer、ネット上のデータ通信を暗号化して送受信させる技術・仕組み)の導入は必須です。Googleが安全性を考慮し、SSL使用サイトを優遇表示しているので、しっかりSSLを導入しておきましょう。
SNSを運用して集客するためには?
次に紹介するのが、手軽に始められるSNSを活用した集客方法です。SNSの運用は基本的には無料で、商品に加え、商品開発の裏側やブランディングにつながるメッセージ、サービス提供者の思いなど、さまざまな情報が自由に投稿できるため、集客のみならず広報活動にも利用できます。また、SNSのフォロワーや「いいね」「♡」を押すなどの投稿に対し反応してくれたユーザーは、その商品やサービスに関心がある「見込み客」であり、SNSはこうした見込み客にも効果的にアプローチできます。
加えてSNSはユーザーとのコミュニケーションの場としても活用できます。アンケートやプレゼントキャンペーンも可能です。ただし、SNSの場合、集客の即効性はそれほど高くありません。また、フォロワーを増やし、フォローし続けてもらうためには定期的に投稿する必要があります。継続性が求められることもあり、本格的に取り組むには専任の担当者が必要です。炎上しないよう注意しつつ魅力的な内容を投稿する必要があり、担当者の力量が問われます。
自社アカウントでの投稿に加え、SNSはインフルエンサーを活用した「インフルエンサーマーケティング」の場としても有効です。フォロワー数が多く、訴求力の高いインフルエンサーは流行の発信源。特に若年層を中心にインフルエンサーは強い影響力を持っています。インフルエンサーに商品やサービスを体験しアピールしてもらえば、売上UPにつなげることが可能ですよ。
ただし、SNSはそれぞれ特性や強みがあり、目的や商品・サービスに適したSNSを選んで活用する必要があります。むやみやたらにSNSを使えばいいというものではないので、その点は注意しましょう。
SNSの特徴と使い方のコツ
SNSにはそれぞれ特徴と使い方があります。きちんと理解したうえでSNSを活用しましょう。
SNS | 国内ユーザー数 | ユーザー層 | おすすめの使い方 |
約4500万人 | 幅広い層の利用者、10代から20代が多め | 情報を拡散させる、マーケティングリサーチ、幅広い商品・サービスで利用可能 | |
約3300万人 | 20~40代、30代以下は女性が多い | ビジュアルでの訴求力が強い、食べ物や化粧品、ファッションなど | |
約2600万人 | 30~40代中心、50台以上も多く、ビジネス目的の利用も | ビジネス層へのアプローチをするBtoB商品、コミュニティづくりにも | |
TikTok | 約1700万人 | Z世代メインも平均は34歳 | 動画に特化。通常動画として商品・サービス紹介が常態化しており、広告への忌避感が少ない。 |
YouTube | 約7000万人 | 10代、20代が利用も、ユーザー数ベースでは40代が多い | 動画に特化。商品・サービス紹介に加え、ストーリー性のある動画が流せるのでブランディングもOK |
LINE | 約8000万人 | 10代~50代まで幅広い、メッセージアプリとしての利用が多い | 拡散力は低いが1体1でのやり取りが可能。コンサルティングが必要な美容系などにおすすめ |
- Twitterは日本国内の月間アクティブユーザー数が4500万人(2017年10月)。10代から20代の若者層の利用が主で、20代の約8割が利用している、というデータもあります。リアルタイムの反応を知るのに向いており、情報拡散力は高いです。企業の商品やサービスに関する個人的なつぶやきも多く、マーケティングリサーチによく活用されています。
- Instagramは20代から40代が中心で、特に30代以下は女性の利用率が男性よりも高いのが特徴。月間アクティブユーザー数は3300万人。ビジュアルでの訴求力が長けており、食べ物をはじめとした「映える」商品との相性が良いですよ。
- 執筆者:栗本奈央子
- 主にウェブメディアのライティングを担当。旅行、ライフスタイル、IT分野などの記事を執筆。
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