EC-CUBE CSV出力カスタマイズ実績:各種CSVダウンロード機能追加
ECEC-CUBEにはデフォルトで「受注情報」「配送情報」「商品情報」「会員情報」のCSV出力機能が用意されてます。各CSVは出力項目の選択・順番変更が可能です。CSVの使用がこの範囲内が済むようならデフォルト機能で充分でしょう。しかし、連携先の仕様によってはCSV出力機能のカスタマイズが必要となります。
商品情報CSVカスタマイズ
ECとは別に基幹システムを使用している場合、「EC」↔︎「基幹システム」で相互に連携が必要なケースもあります。実際、基幹システムの取込用CSVを構築した実績があります。基幹システムの仕様上、複数の商品項目を一つのセルにまとめる必要がありました。細かいことですが、デフォルトのCSV出力機能では実現できません。
また、一度取り込んだ情報を除外する機能も盛り込んでいます(もちろん再ダウンロードも可能)。未取得の情報情報のみCSV出力したい、この要望を実現するにはカスタマイズするしかありません。カスタマイズの良いところは御社ECに合わせて設計できることです。業務において汎用的な機能では使いづらい場合もあります。フルスクラッチに近い感覚で実現できるのはカスタマイズだからこそと言えます。
受注情報CSVカスタマイズ
前述の商品情報と同様に受注情報を基幹システムに取り込みたいというケースもあります。受注情報も複数の項目を一つのセルにまとめたり、不要な項目を省いたり、業務に必要なCSVを最短で用意できるカスタマイズの実績があります。
EC-CUBEの場合、デフォルトで用意されている出力機能の場合、手数料や割引・送料といった状況によっては不要なものも出力されてしまいます。別システムでCSVを取り込む場合、手作業で修正作業が必要となると業務ミスが発生する可能性も起こります。御社専用にカスタマイズすれば余計な業務負担を解消できます。
なお、商品情報同様に一度取り込んだ情報を除外する機能も実装しました。取込済みを除外することで未対応の受注情報がどのくらいあるのか一目瞭然です。
配送用CSVカスタマイズ
発送業務を別場所(企業)で行っている場合、CSVで連携することが多いでしょう。この場合、連携先の仕様に合わせる対応が必要な場合があります。ECに設定がない項目への対応が必要となることもあるでしょう(クレジットカード払いの場合は1、代引きの場合は2を設定する、など)。この場合、CSVダウンロード機能のカスタマイズが必要となります。
配送CSVも取込済みの情報を除外する機能を実装した経験があります。そのため、未対応分のみがわかることと、取り込んだ日時がログとして残るので業務の見える化も実現できました。後日、配送情報の確認が必要な場合があったこともあり、ログ機能は大変役立ちました。
会員情報CSVカスタマイズ
特定の条件で会員情報をCSVダウンロードすることも可能です。EC-CUBEデフォルトの場合、検索条件に合致したものしかCSV出力できません。会員情報をプラグインで追加した場合、追加項目を起点した会員情報を抽出できない可能性があります。この場合も会員情報CSVダウンロード機能をカスタマイズする必要があります。
例えばペットフードを提供している場合に顧客情報にペット情報を追加、該当するペットの誕生月の会員のみをリスト化したい場合などです。当然ながらデフォルトのCSV出力では実現できないので毎回会員情報を全てダウンロードした上で編集することになります。ご要望に即した会員情報CSVダウンロード機能を用意すれば業務負荷は低減できます。
売上データCSVダウンロード
ECの運営先とは別の場所で売上データの確認が必要なケースもありました。この場合も売上データ専用のCSVをカスタマイズして構築しました。
EC-CUBEでデフォルト機能である受注情報CSVダウンロードの場合、1行1商品となります。手数料、割引、送料も1行となるので、連携先システムによっては別途編集が必要な場合もあります。
売上データのCSVをカスタマイズ構築した場合、1行1注文とすることも可能です。また、不要な項目を削除したり、複数の項目をまとめることも可能です。また、海外の基幹システムと連携する場合、多言語対応も可能です。
弊社は売上データのカスタマイズ実績として、多様な観点から複数の出力機能を構築した経験があります。手作業なしでCSVを用意できることがカスタマイズの利点となります。
キャンセルCSVダウンロード
発送業務を別企業が担当している場合、一度取り込んだ注文がキャンセルとなる場合もあります。このキャンセル対応を電話やメールなど個別対応するケースもありますが、キャンセル専用のCSVを用意して業務フロー化した経験もございます。
また、キャンセル処理を業務フロー化したことでキャンセル数が数字で把握できるようになりました。顧客自らキャンセルできるようにしたことでキャンセルの問い合わせもなくなり業務負荷を軽減できました。ECでは一定数キャンセルは発生しますので、キャンセルをルール化することも検討しても良いのではないでしょうか。
以上、CSVカスタマイズの一例となります。上記以外にもご要望に応じたCSVダウンロード機能のカスタマイズが可能です。
「こんなことは実現できるのかな?」
というようなお悩み事がございましたら一度ご相談いただけますでしょうか。
- 執筆者:西部俊宏
- 株式会社Webの間代表取締役。上場企業でのSEOやWebサイト構築実績多数。ECサイトのカスタマイズ経験も多数あり。
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