(補足インデックスで検証)noteがやるべきSEO対策を調査しました
SEOTwitterで「noteがやるべきSEO対策」を求めていたので調べてみました。
あとどなたかSEO詳しい人、「noteがやるべきSEO対策」とか、そういう記事書いてくださると、社内会議で議題にあげるので、菩薩のような心がある人はぜひ。
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) 2018年2月25日
ただ、note.muを使ったことがなかったので、調査も含めてアカウントを作成してみました。シンプルな画面設計なので迷いが少ないUIですね。最初記事を投稿したときはシンプル過ぎて戸惑ってしまいましたが、記事を一つ投稿したら慣れることができました。
note.mu利用前のSEOイメージ
note.muのコンテンツはAngularJSを使って生成されています。AngularJSではHTMLをJavascriptで生成します。
▼初心者必見】AngularJSとは?いまさら聞けない基礎を学ぼう
https://www.sejuku.net/blog/9019
GoogleはJavascriptで生成されたコンテンツもHTML同様に扱うと公言しています。
現在は、サイト側で Googlebot による JavaScript や CSS のクロールをブロックしていない限り、最新のブラウザと同じようにウェブページをレンダリングして理解できるようになっています
▼AJAX クロールに関するスキームを廃止します
https://webmaster-ja.googleblog.com/2015/10/deprecating-our-ajax-crawling-scheme.html
なので、AngularJSだからSEOに不利ということはないはずですが、私はAngularJSで生成されたサイトが未体験だったので正直確信がありませんでした。note.muのSEOを請け負う会社はAngularJSの利用を止める提案がしやすいだろうなあと思いました。
note.muに投稿したコンテンツのSEO状況の調査
まず当コラムの過去記事をnote.muに投稿しました。
▼[SEOクローラー対策]どのクローラーがrobots.txtの指示を無視しているのか?
https://note.mu/webnoma/n/n566f7c6d6134
▼元記事はこちら
https://www.web-ma.co.jp/column/crawlability/738.html
元記事は「クローラー対策」というキーワードで上位にいます。平均掲載順位は8位、直近は4位という状況です。
この元記事に対してnote.muに掲載したコンテンツがどのような結果となるのかを調査しました。また、note.muと同時にアメブロにも同じ記事をアップしました。既存ブログと比較するとわかりやすい気がしたので。
▼[SEOクローラー対策]どのクローラーがrobots.txtの指示を無視しているのか?
https://ameblo.jp/webnoma/entry-12358257030.html
note.mu|インデックス反映が遅い
note.muに投稿した記事がGoogleのインデックスに反映されて検索結果に表示するまでの期間を調査しました。1日1回調査しただけなので大雑把ではありますが、24時間経過してもインデックス未反映の状況ではありました。
記事投稿後 | 1日後 | 2日後 |
---|---|---|
インデックス状況 | – | ◯ |
アメブロ|翌日にはインデックス反映が確認できた
対してアメブロは記事投稿した翌日にはインデックス反映が確認できました。
記事投稿後 | 1日後 |
---|---|
インデックス状況 | ◯ |
SEO順位結果、補足インデックスではあるがnote.muは上位表示を達成
さて実際の順位結果はこちらです。以下は「クローラー対策」の3記事の順位状況です(※3月11日は未調査)。
3月8日 | 3月9日 | 3月10日 | 3月12日 | 3月13日 | 3月14日 | 3月15日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
元記事 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
note.mu | – | – | 500台 | 6 | 6 | 7 | 6 |
アメブロ | – | – | – | – | – | – | – |
なお、note.mu・アメブロ共に記事が重複コンテンツなので補足インデックスとなり通常検索では検索結果に出てきません。補足インデックスも含めて検索するには通常検索の最終ページへアクセスします。一番最後を見ると「除外されたページ」へのリンクがあります。
ここから再検索をすると重複コンテンツも検索対象となります。
記事執筆時点でのものですが、このようにnote.muは元記事と並ぶまでの順位を獲得できました。アメブロは残念ながら検索対象となっていません。今回重複コンテンツで調査をしましたが、note.muのSEOポテンシャルは高いなという印象を受けました。
note.muのSEO改善、クローラー導線の強化
note.muのSEOという点で私が気になるところはトップページを起点としたクローラー導線の少なさです。シンプルなUIだからこそでしょうが、各記事ページへのリンク導線が非常に少ない。だからインデックス反映までに時間がかかります。SNSに投稿するなど、クローラーを呼び込むための導線作りを自分で行う必要があります。この辺をnote.mu自体で用意してあげると内部リンクが集まるので各記事の評価も上がります。例えば以下コンテンツなどいかがでしょうか。
- note.muに追加したいコンテンツ案
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他にも色々できそうですね。今回調査をしてみて面白そうなサービスだなあと興味が湧きました。
- 執筆者:日下誠彦
- 株式会社エフティスマイル代表取締役。上場企業でのSEO・SEMの実績多数。現在は企業のSEO・インターネット広告におけるコンサル業務、及び自社サービスのSEO・SEM戦略を行っている。
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