FCPとは?低下原因と改善方法の解説

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Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の指標の一つであるLCP(Largest Contentful Paint)。このLCPと密接に関わる指標がFCPです。FCPとはFirst Contentful Paintの略で、テキストまたは画像が初めて表示されるまでの時間を指します。

FCPは最初のコンテンツ表示までの時間なのでHTMLレンタリングの流れを把握するとFCPの理解の助けとなります。HTML・CSS・JavaScript・画像を読み込み後に画面表示されます。つまりFCP対策にはこれらの最適化が必要なのです。

FCPの計測方法

さて、FCPの計測はPageSpeed Insights(ページスピードインサイト)で行えます。ページのURLを入力すればFCPスコアが計測できます。

FCP計測

FCPスコアは緑(高速:1.8秒以下)、オレンジ(中程度:1.8秒以上〜3秒以下)、赤(遅い:3秒超)です。

FCP低下の原因

FCP低下の要因となるのは以下です。

  • サーバー応答速度
  • リダイレクトの適用
  • CSSの読み込み
  • JavaScriptの読み込み
  • 画像表示

これらを適正化することでFCP改善ができます。

FCP改善方法とは?

上記FCP低下要因への施策は以下です。

  • サーバー選定
  • サーバー設定の変更
  • リダイレクトの回避
  • CSSのインライン化、不要なCSSの削除
  • JavaScriptを厳選する、使用していないJavaScriptの削除
  • JavaScriptの非同期化、読み込みの優先順位をコントロール
  • 画像の遅延読み込み
  • WebP画像の使用
  • 画像のwidthとheightを設定する

サーバー設定やリダイレクト回避は基本部分ですが、他の改善施策はFCPに限らないものです。

LCPへの対策を重視する

FCP対策ですが、LCP改善を行えばFCPも改善できます。FCPはコンテンツの最初のいずれかが対象なのですが、LCPは最も大きなコンテンツが対象となります。経験上、FCPよりもLCPへの対応の方が難易度が高いです。なのでFCP単体で考える必要はないかなと。なお、LCP最適化はこちらをご覧ください。

西部俊宏
執筆者:西部俊宏
株式会社Webの間代表取締役。上場企業でのSEOやWebサイト構築実績多数。ECサイトのカスタマイズ経験も多数あり。
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